吉田修一著「作家と1日」を読みました。

ANAグループの機内誌「翼の王国」に連載されているエッセイをまとめたこちら。それゆえに旅の話が多いのですが、吉田さんご自身は旅がお好きなようで実に様々な国に行かれていて、好きな台湾には何度も足を運んでいるようです。
事実、台湾を舞台にした小説も書かれています。

以前読んだエッセイでは、意外にもおっちょこちょいなところがあるエピソードが垣間見えてとても微笑ましかったのですが、旅ではぼうっと現地のテレビ番組を見たり、特に何をするでもなくホテルにいたり・・・と意外な旅のスタイルが明らかにされています。
台湾はお勧めがいくつかあるらしく、割と店名などが詳しく書いてあるので、今度行くときにはチェックしてみたいなと思いました。台湾、行きたい!
スコットランドのウィスキーも飲んでみたい!!

あと、紹介されていた日本にあるというダイアログインザダークにも行ってみたい!!

といろんな場所のエピソードを吉田さんの視点から楽しめるとあって、 すぐにでも旅に行きたくなるような一冊でした。
垣間見える吉田さんのたくましい部分やちょっと弱気の部分などが、好きな作家のまた違う一面を見れたお得感も感じられ、楽しく読めました。

エッセイは時として共感できない苦しさがあったりしますが、そういうこと抜きで楽しめる内容だと思います。旅の途中でこんなエッセイに出会えるなんていいなぁ。
そうだ。飛行機に乗って、旅しよう!!


 テレビなどで拝見するお顔からして、この表紙の絵はご本人にそっくり!!