林真理子著「中島ハルコの恋愛相談室」を読みました。

可愛い表紙とは裏腹に、バッサバサと人を斬っていく中島ハルコの語り口に、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいます。

中島ハルコは50人ほどの会社の代表を勤める52歳。美容系の仕事に携わっているだけあって、自分の容姿に自信たっぷり、そしてきっちりとした信念を持って公私ともに充実した生活を送っている。
その生き方に共感した、彼女のファンは数知れず。
一見、ただのビックマウスかなと思いきや、相談事に持論を展開する彼女の背景にはきっと、様々な経験があったからこそと思わされます。
「でしょう?」と胸を張って自慢話を展開する彼女ですが、時折見せる可愛らしい一面にも好感が持てました。

欲を言えば、相談をして彼女の言うことを「はぁ」と戸惑いながらも聞き入れた人たちがその後どうなったのかということを展開してもらえるともっと良かったかな。
ただ、鬱屈した毎日に何か突破口が欲しいと思っている人には最適の本。

暗くどっしりとしたフィクションに食傷気味の方には、一粒の清涼剤として心をリセットしてくれる・・・かも。
私もどこかでばったり、こんなパワフルな女性に会って説教されてみたいものです。

中島ハルコの恋愛相談室
林 真理子
文藝春秋
2015-05-28