田口ランディさん、好きなのですが最近ちょっとご無沙汰でした。この「座禅ガール」を読んで、実際にお寺に座禅に行ってしまったほど影響の強い作品でした。


〜ストーリー〜
よう子は東日本大震災の慰霊祭を知り合いのお寺で開催するが、そこに美しい女が現れ、なぜか放っておけなくてしばらく預かることになる。りん子と名乗ったそのオンナは若くて美しい顔をしているのに、アンバランスな体と生気のないオーラが蔓延していてついイライラしてしまうよう子。
そんな折り、座禅を極めたアメリカ在住のアイリーンを日本に呼び、座禅を学ぶ会を企画するよう子。それは自分にとっても修行であり、わからない何かを掴むための会でもあった。


座禅とは、静かな寺の中で足を組み、僧侶の方から時々ばちんと肩を叩かれるというイメージなのですが、ここではそういった「男性的な座禅」ではなく、女性の生き方やその人自身に向き合うために行い、形やセオリーなどは大切ではなく、ひたすら「座る」ことを軸にしているのです。
よう子はその性分から、必死で「座るとは何か」「座禅をして何を得られるのか」ということに心を砕き、しばしばアイリーンに説教されます。そのたびに己の雑念に振り回され落ち込むよう子。

しかし、やがてはアイリーンの説く「ただ座る」という行為に光が見えてくるのを感じるのです。

これを読んで、座禅に興味が湧きました。アイリーンさんのように静かに己を観察することが出来たなら、次の行動も変わってくるのかもしれない。
ランディさんの作品を久しぶりに読みましたが、なんかいつも彼女独特の世界観にやられます。今回も例外ではありませんでした。