読後感想文〜書評show〜

フィクション大好き!こよなく本を愛するLULUがありのまま、感じたままに本を紹介します。好きな作家は、吉田修一さん、津村記久子さん。

林真理子著「中島ハルコはまだ懲りてない!」。シリーズ2作目です。

53歳の女社長中島ハルコは、余計なお金は出さないことを徹底しているバブル時代を生き抜いて来た個性(アク?!)の強い女。 
そんなハルコと腐れ縁、なぜか一緒にいることになるしがないグルメライターの菊池いづみ。 
今回は彼女の恋愛模様も槍玉に上がり、ますますパワーアップしたハルコの痛快なお悩み解決物語!

こんなアラフィフが周りにいたら、歳取るの怖くないだろうなーなんて思う。

中島ハルコはまだ懲りてない!
林 真理子
文藝春秋
2016-07-11

 
ハルコさんは面倒な恋愛はNOとばかりに、イケてる紳士と長年の不倫関係にあるのだけれど、他人に対する恋愛にはとことん厳しく、モヤモヤしている女の悩みをバサバサと爽快に斬っていく。

中でも、50歳を過ぎた女の体はそれはもう魅力的なのよーというくだり・・・本当?!
何だか己の体を見下ろして、そんな悪くないかもねーなんて思わざるを得ない(笑)

確かに若さは二度と手に入らないとっておきの魅力ではあるけれど、年齢を重ねてこその凄みってもんがありますよねぇ、きっと。
ただ単に憂いてばかりでもなく、高飛車なわけでもなく、ちゃんと冷静に物事を判断しているハルコさん。だからこそ説得力があるのだろうなぁ。

続編が今から楽しみ!

まずはこちらからどうぞ・・・
中島ハルコの恋愛相談室
林 真理子
文藝春秋
2015-05-28

 

お正月あけてから、気分的にアウトドアではなくかなりインドアだったので(笑)早めに布団に入って本を読んでました。

最初に読んだのは・・・


 

前回、愛猫であるたろちゃんを亡くしたアキコは、悲しみから脱出することなく日々暮らしている。同時に、軌道に乗り一時期の熱狂ぶりが落ち着いて来た店の今後を悩み始める。

変わっていく街並み、長らく店を続けて来た近所の喫茶店のママさんの意外な悩み、長く淡々と続けているイタリア料理店の夫婦との交流などを通し、アキコは自分の悩みの本当の意味を知っていく。

新年にふさわしい、穏やかなお話でした。

このドラマ大好きだったので、また続きを放映して欲しいなぁ。 

碧野圭著「菜の花食堂のささやかな事件簿」を読みました。

月に二回開かれる、菜の花食堂での料理教室。オーナーで先生でもある靖子は、凝ったメニューではなく誰にもできるような簡単な食事を、基本に忠実に丁寧に作ることを大切に教室を開いていた。
そこに月謝を支払う代わりに助手としてサポートすることになった優希。そこに集まる人たちは、主婦からママ友、定年後の男性や花嫁修業中の独身女性など様々で、靖子はその中心にいて皆に目を配る優しい笑顔を振りまいている。
ただその洞察力は鋭く、皆の小さな悩みや不安や問題を次々と解決に導き、料理と同じく確固たる信頼を得ていくのだった。


料理教室に集まる面々の些細な変化を見逃さず、小さなことから事の真相に迫っていく靖子。
靖子を慕い、自身も靖子に救われた過去のある優希。この2人がそれぞれの思いで、問題に迫っていき、そこには血なまぐさいミステリーとは無縁なのだけれど、実は身近な事件ってこういう事なのだなと思います。

少しのすれ違い、考え方の違い、思い違いなど、人に相談し自分の気持ちを吐露する事で解決することは、もしかしてたくさんあるのかもしれない。
人との関わりの中でゴールを探っていく人たちを見て、改めて現代にもこういうコミュニティって結構あるのではないか、と考えさせられました。

本当に「ささやかな事件簿」ですが、最後には皆を見守ってきた靖子の問題点にも触れるなど、一冊の本で実によくできた展開をする本作。今後の展開にも期待の持てるラストでした。


菜の花食堂のささやかな事件簿 (だいわ文庫)
碧野圭
大和書房
2016-05-20



著者の書店ガール、シリーズ化しているんですね。

書店ガール (PHP文芸文庫)
碧野 圭
PHP研究所
2012-03-16


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